櫻坂46BACKSLIVE(バックスライブ)開催による3つの副次的効果
こんにちは!バックスライブが未だに残っている虎杖玲です。
前回もバックスライブのことについて書かせてもらいましたが、その記事は各曲の感想をただ書きなぐることしかしませんでした。長さの関係で
ただあんなに素晴らしいライブ、掘り下げたくて掘り下げたくて。そこで今回は、バックスライブによる想定外の効果、いわば副次的効果について述べていきます。
目次
前提
まず、そもそもバックスライブはどういう目的で行われたのか。それは、3列目メンバーのレベルアップである。
櫻坂への改名以降、選抜は14人制となり、メンバーのうち10人以上が表題曲に参加できない状況が続いている。
また、すべての楽曲の1,2列目をエイトメンバーが固定で披露される。やはり、全員楽曲に参加できているとはいえ、これではエイトと三列目の実力は広がり続けるばかり。
そこで企画されたのがこのバックスライブである。事実、三列目メンバーは全部で16人(尾関除く)であるため、全員がほぼ全曲参加し、全員がセンターを務めた。
これは確実に彼女たちの実力は向上したばかりか、自信にも大きく影響を与えたことだろう。
さて、そんなバックスライブだが、鑑賞してわかった副次的な効果が3つある。なぜなら、多くのファンや運営が想定していたよりも遥かに完成度の高いライブになったからだ。
副次的効果
1.三列目メンバーの人気押上げ
今回のライブは、全メンバーにちゃんと見せ場が用意されている。多くのメンバーはセンターを3回ずつ披露。一部のメンバーは1回のみの披露となったが、1stや2ndシングルの表題曲という大役を務めることができた。
そのことにより、普段あまりフィーチャーされることのないメンバーがセンターやフロントで堂々と踊っている姿はかなり新鮮だった。
その中で、多くのファンが自分の推し以外のメンバーの新たな魅力に気付かずにはいられなかったはずだ。
例えば、遠藤光莉はもともとダンスが上手いとはいえ、内気な性格もありあまり目立つことは今までなかった。
しかし、今回のライブではノバフォ、それが愛なのねでセンター、また多くの曲のフロントを務めた。配信を見ていてもかなりの回数アップが映し出された。
ファンの間でも遠藤のスタイルの良さであったり、パフォーマンス力の高さが話題となっていたが、これらの魅力が今まで見つかっていなかったことに驚きを隠せない。
また、幸阪は普段のクールな表情とは打って変わって、マイクロスコープのセンターではアイドルスマイル。
幸阪本人の狙いでもある、普段とのギャップの多くのファンがやられたに違いない。筆者も不覚にも心を奪われてしまった。
かと思えば、BANでの人生の電源の切られ方といったら...欅かよ。
このように、自分の推し以外の魅力を痛感した今回のライブ、メンバーが新たなファンを増やす大きなきっかけになったことは明らかである。
エイトメンバーと3列目メンバーの人気格差が解消される日も近いだろう。
2.エイトメンバーの変化
誰もが想像していなかった完成度だったであろう今回のライブ、エイトが何も感じなかったわけがない。
自分たちのポジションを3列目メンバーが堂々と務めている。確かに、完成度は自分たちの方が上だ。でも、明らかに自分たちには足りないものをその子たちは持っていたのだ。
それは欅時代の自分たちならきっと持っていたものである。絶対的センターに必死で 食らいついていく、あの鬼気迫る活力。あるいはその絶対性を必死で自分の肉体で表現しようとする活力。
この活力は今の櫻坂に足りないように感じる。改名後、無意識に蓋をしてしまったかのように(楽曲の変化も大きいかもしれないが)。
このことに多くのエイトメンが気付いたに違いない。ただでさえビジュアル、パフォーマンスに長けたエイトがこの活力を取り戻したならば、3rdはどえらいことになるはずだ。
いや、もうすでに変化は始まっているはずだ。次のTVでの音楽特番ラッシュ、何かが起きるかもしれない。
3.ファンのモチベーション向上
改名以降、ファンの熱狂が落ちたことをひしひしと感じていた。特に欅時代からのファンは、欅を思い出しては「あの頃はよかったよな」などと年寄りみたいなことを抱くばかり。
何かファンの熱量を一気に過熱させる出来事が起きないか。筆者はそう考えていた。
その役割を果たしたのがこのバックスライブになりうる可能性は極めて高い。何度も言うが、こんなライブ見て熱狂しないはずがない。
グループの勢いは、ファンの熱量に比例する。ファンの熱量が大きくなればなるほど、グループには追い風となる。
今回のライブは図らずも、グループの勢いを加速させる結果となったのだ。
まとめ
今回述べた副次的効果はすべて、3列目メンバーの並大抵でない覚悟なくしては実現しなかったであろう。
やはりメンバー全員で櫻坂46なのだ、とあらためて痛感したライブだった。
想像を超えてきた櫻坂46バックスライブ(BACKSLIVE)をセットリストで振り返ってみた
こんにちは!虎杖玲です。先日、櫻坂46の3列目メンバー17人によるBACKSLIVEが6月16日~18日にかけて行われました。あっという間の3日間でしたね。
筆者はもちろん3日間すべて見ましたが、3日間すべてで1つの作品となっているなと感じました。特にBANがね...
今回は、そんな想像をはるかに超えてきたBACKSLIVEをセットリスト順にテンポよく振り返ってみようと思います。
目次
- 1.Nobody's fault
- 2.Plastic regret
- 3.半信半疑
- 4.Microscope
- 5.偶然の答え
- 6.君と僕と洗濯物
- 7.ブルームーンキス
- 8.最終の地下鉄に乗って
- 9.思ったよりも寂しくない
- 10.それが愛なのね
- 11.なぜ恋をしてこなかったんだろう
- 12.Buddies
- 13.BAN
- 14.櫻坂の詩
- おまけ MC
- まとめ
1.Nobody's fault
1日目
土生ちゃんの顔強っ、脚と腕長っ、と無限回思った。初披露とは思えない堂々としたパフォーマンスと表情だった。ただちょっと緊張が皆からうかがえた。
この日のアンコールでもう一度披露があったが、このときは緊張もほぐれ、硬さはなくなっていた。よかった。
2日目
筆者が待望していた、ひかりん`s fault。表情からダンスまで、加入当初からは想像のつかない成長ぶり。これは新規ファンを獲得しまくったのでは。
ダンスが上手いといっても、ごりごりのロックより、しなやかなダンスが向いているんだなと感じた。顔小さい、手足長い。
めっちゃよかった。
3日目
いのりファンが待ちに待った、井上のセンター。「もしや櫻坂の詩センターに立候補したのでは?」疑惑を見事に払拭してくれて一安心。井上推しの皆、よかったね。
ちょっと気合い入りすぎかな、とは思いつつもそれもまた井上らしい。本当に初シングル選抜に入れなかったの悔しかったんだろうな。
3日目で、上村の表情の変化に気づく。元々表情の変化があまりない上村だが、この3日間を通して、心なしか堂々としているように見えた。
アハ体験である。
2.Plastic regret
センターは原田。なにげ欅時代も含めて初センター。全然違和感がなかった。声が独特だな。歌上手くなったら、めっちゃ良い味出してくれそう。
3.半信半疑
まつりセンター。ほんまに歌うまい。顔の近くで手をピロピロさせるやつのファン。
アイソレーションは武元の優勝。日を追うごとにドヤ顔のドヤ成分が増しているような気がs。ほんまパフメンだと思った。
4.Microscope
センターは幸阪。何だあの笑顔は。てか肌白すぎてどこからどこまでが衣装か分からん。
本人も言っていたように、普段のクールな様子とのギャップはとてつもない。今後の成長に期待。
この曲はほんまにライブ映えするなと感じた。音源だけのときとは印象がまるで違う。
5.偶然の答え
センターは関。よかった。意外と演技派だなー。特に2番のサビ。表情といい、手の震えといい、目頭が熱くなった。
当時話題となった10プの関を思い出した。
6.君と僕と洗濯物
センターは渡辺。あいかわらず顔が強い。この曲がよく似合っていた。欅時代の受動的な渡辺はもうそこにはいなかった。
ここで、寝転ぶ守屋麗奈を発見。寝転んでいても分かる美貌に目を奪われた。
7.ブルームーンキス
センターは筆者待望の守屋麗奈。森田ひかるが放つ台詞はどこかミステリアスであるのに対し、守屋の台詞は本当にピュアな輝きを放っていた。
筆者は配信を見ていたため気づかなかったが、守屋麗奈が台詞を放つたびに会場がどよめいていたらしい。
個人的に好きだったのが、2番Bメロの松田と絡む武元だ。ほんまに魅せるなぁ~。遠藤、守屋ペアは少し身長差が足りなかった...
8.最終の地下鉄に乗って
センターは上村。これまた似合っていた。ほんまに表情が変わらないなと非常に驚いた。逆に何かに活かせそう。
9.思ったよりも寂しくない
センターは守屋茜。少し意外だなとも思いつつ、でも自分らしくラップを歌い上げていてさすがだなと感じた。
皆の笑顔に終始、多幸感。こういう曲、意外と欅時代には少なかったような気がする。
小林パートを務めた松田。ソロダンスを1日目ちょっと失敗したが、それをすぐさま修正してきた。やっぱあのダンス難しいんだな。それを感じさせない小林すごいな。
Wりなのラップもよかった。ユニット曲見てみたい。
10.それが愛なのね
センターは遠藤、武元、土生。この曲もライブ映えするなと感じた。2ndはライブ映えする曲が多いね。
11.なぜ恋をしてこなかったんだろう
センターは大園。立候補の多そうなこの曲を見事勝ち取った大園に、運営の期待が込められているなと感じた。
これまた暗めの子の初恋感の強い藤吉とは違い、優等生の初恋という感じがした。3日目が一番表情が生き生きしていてよかった。
12.Buddies
センターは増本。意外性ナンバー1ガール。笑顔が本当に人を魅了していた。途中から女優の古川琴音に見えてきた。
これまた多幸感あふれるパフォーマンス。
13.BAN
1日目
まさかの大沼。誰が予想しただろう。普段の不器用さが、ダンスのダイナミックさに繋がっていて、非常に驚いた。
このライブに賭ける並々ならぬ思いを感じた。間違いなく、このバックスライブの運命を左右した1曲だったと思う。
人生の電源を切られる幸阪には言葉を失った。マイクロとの振り幅がすごい。
2日目
センターは齋藤。さすがの安定感。齋藤のことを舐めてた櫻坂ファンを一瞬で黙らせたことであろう。
てか、この曲良いよね。不協和音がメンバーの負の感情を引き出す魔曲だったが、BANは正の感情を引き出す魔曲。
BANが今回のBACKSLIVEの主題なんだろうなとひしひしと感じた。
BANの主人公であるニートは完全な比喩で、結局はどんな人でも感じたことのある「気づいたときには時すでに遅し」だったり、「自分の価値は自分で決める」という感情を伝えているんだろうな。
3日目
最後を締めくくったのは、筆者待望の武元。本当によかった。
ダンスも表情もよかったし、何より2nd表題に入れなかった悔しさが、ミニライブからといい、ひしひしと伝わってきた。
2番後の間奏ロックでの蹴り上げが櫻坂で1番上手い。ちなみに2位は藤吉。みんなもチェックしてみてね。
そして、Wアンコールはまさかの追いBAN。本当にお疲れ様。絶対新規ファン増えたよ。
14.櫻坂の詩
言うことないくらいみんなよかった。
おまけ MC
キラーパス、キラーパス。キラーパスに次ぐキラーパス。様々なところ(特に齋藤)で菅井に負けないくらいのとんでもないMCが繰り広げられた。
しかし、ところどころでメンバー同士の深い思いあったり、仲の良さが伝わってきた。特に増本の涙には全米が泣いたはず。
メンバーだけでなく、ファンの熱量を再加熱させるようなライブにした要因の1つにこのMCも入っているだろう。
特に、メインMCで盛り上げ続けた松田は本当にすごいと思った。お疲れ様。あとこの3日で、松田は声優に向いたアニメ声だということが発覚した。
まとめ
総じて、今回のライブは、3列目メンバーのスキルアップ、団結力の向上、ファンの熱量の再拡大、それだけでなく、優遇されていたエイトのメンバーへの発破をかけるなど様々な効果を果たしたと感じます。
これは3rdに大きな期待がかかりますね!
以上、虎杖玲でした~。
櫻坂46バックスライブで注目したい3人のメンバーと考えられる演出
こんにちは、虎杖玲です。
いよいよ、バックスライブまであと10日となりました。いや~、めちゃくちゃ楽しみですね!!
発表当初は、「3列目メンバーライブ」という名称が物議を醸していましたが、なんだかんだ日を追うごとにファンの熱量も上がってきている気がします。本当にオタクはツンデレが多い。素直に喜んどけよ。
さて、今回は櫻坂初の試みである、バックスライブでの個人的に注目したい、また注目してほしいメンバーについて書こうと思います。
また、後半は考えられるセットリストについて考察していきます。ほぼ独断と偏見ですが...
追記。既に行われましたのでその感想も別記事で書きました!
目次
注目したいメンバー
やはり改名したとはいえ、力を入れていきたいのはパフォーマンス力。どんなに些細なカットであっても、一瞬で見ている人を惹きつける、そんなパフォーマンスが見たい。
そう思っているのも僕だけではないはず。よって、今回はパフォーマンス力という観点から考えました。
たとえ櫻エイトがいなくても、絶対に圧巻のパフォーマンスになる。そう期待させてくれる3人がこちら。
1.遠藤光莉
1人目は、巷で人気急上昇中、遠藤光莉です。
グループ加入当初は、あがり症ということもあり、常に顔面が引きつっていた。ただ個人的には、初期の西野七瀬を彷彿させる何かを感じた(多分ほんとに、ななせまる時代よりもっと前の頃)。
まあ、そんなことは後からどうとでも言えますが、当時はお世辞にも人気があったとは言えませんでした。
ところが、彼女に異変を感じたのが2020年の紅白でした。この日は初のノバフォ全員選抜で、遠藤光莉も参加していました。
彼女のポジションは確か、最後列の真ん中。ノバフォ初参加、しかも初紅白とは思えない堂々としたパフォーマンスはファンの間で大きな話題となりました。
「あの挙動不審な遠藤光莉はどこへ!?」
彼女の中で明らかに何かが変わった日でした。それ以降、冠番組で見せる表情は明らかに変わり、前髪は無くなりました。
度々映る遠藤が最近めっちゃいい。
そんなビジュアルが進化中の遠藤ですが、ダンスが一流であることを忘れてはいけない。
今回のライブでは、僕らの想像を余裕で超えてくるはず。そんなわくわくを感じずにはいられない。
個人的には、「BAN」、「思ったより寂しくない」の遠藤センターが非常に見たい。本当に見たい。
パフォーマンス力にビジュアルが追いつきつつある遠藤に是非注目!!
2.武元唯衣
2人目は、リベンジに燃える女、武元である。彼女は元々ダンスが上手いこともあり、1stでは表題入りを果たしていた。
そのパフォは多くのファンに支持されていたが、惜しくも2ndでは選抜から除外された。本人も相当悔しかったはずだ。
筆者は武元があまりタイプではなかった。そのこともあり、「しばらく表題に入れないだろうな...」と勝手に思っていた。
しかし、そんな自分を殴ってやりたいと思わされたのが、先日のミニライブだ。
元々ダンスは上手かった。しかし、そこに表現力、そして歌唱力が上乗せされたらもう何も言えない。
「偶然の答え」で見せた表情は非常によかった。2人セゾンだ...また、欠席の尾関のパートまでしっかり生歌唱。
「圧巻」。本当にこの言葉に尽きるパフォーマンスだった。
彼女は(詩を除いて)たった二曲しか参加していない。だが、ライブ後、もっと言うとライブ中、さらには「BAN」パフォーマンス中も頭から離れなかった。めっちゃ頭に入ってこなかった。
個人的には「Nobody's fault」センターを見てみたい。
そんな努力家、武元がどんなパフォーマンスをするのか、是非注目!
3.守屋麗奈
ラストは、圧倒的マドンナ、守屋麗奈。
今年に入ってから、ビジュアルは常にカンスト状態。ついにはぶりっ子キャラを自分のものにしてしまった。
そんな恐ろしい女、守屋麗奈は顔やぶりっ子だけなのか?
否!!!確かに運動神経はあまりよくないが、ダンスはちゃんと上手い。
配属発表SRやサマナCMなどで悔し涙をときどき見せるほどの負けず嫌いということもあり、ダンスは着々と実力を上げている。
ただ、未だパフォーマンスにカメラに映ることは少なく、正直どんな表情を見せてくれるのか想像がつかない。
それが楽しみで仕方ない。
個人的には、「最終の地下鉄に乗って」や「ブルームーンキス」、「君と僕と洗濯物」、「それが愛なのね」、「Buddies」などでセンターを見てみたい。
めっちゃ列挙してしまった。
そんな神様に依怙贔屓されまくっている女、守屋麗奈がどんな表情を見せてくれるのか、是非注目!
考えられる演出
さて、バックスライブでは櫻坂の曲がメインで披露されるのは当たり前である。しかし、それだけでは14曲しかない。
1日だけならギリギリ耐えるだろうが、なにせこのライブは3日間もある。さすがに3日間全く同じメンバーとセットリストは考えづらい。
恐らく、メンバーを変える、もしくは櫻坂以外の曲という選択肢に迫られるはずだ。
前者は同じ曲とはいえ、異なる振りを覚えさせるのはメンバーの負担がかなり大きいしミスも増えるだろう。
よって、後者が濃厚。ただ、さすがに欅坂の表題曲はしない気がする...
では、どんな曲が披露されるのだろう。ちょっと考えてみた。
1.欅坂時代のユニット曲
表題曲、全体曲が難しくても、ユニット曲なら...いけそう?もしかしたら「コンセントレーション復活!!」なんてこともあるのでは?
ユニット曲は、「欅!」というイメージがあまりないので、結構可能性がありそうな気がする。
2.ひらがな曲
ありそう...筆者はひらがなの曲を最近、度々聞いているのだが、かなりの名曲の宝庫だと感じている。そう思っているファンも多いだろう。
ファンも聞きなじみがあり、また知らなくても確実に盛り上がること間違いない。
個人的には「未熟な怒り」や「線香花火」が見てみたい。
3.まさかの新曲?
これはちょっとない気がする。まだ3rdまで期間があり、準備期間が短すぎる。また、このタイミングで3列目曲なるものを発表すれば、「またエイトは変わらないのか!」と反エイトの怒りを買う可能性が極めて高い。
よっぽど良い曲でない限り、可能性は低いだろう。
まとめ
ここまで、バックスライブについて個人的な期待を述べてきた。この3人の他にも注目したいメンバーは山ほどいるし、見てみたい曲もたくさんある。
ライブまでの10日間、盛り上げていきましょう!
櫻坂の改名は実際、意味があったのか?
こんにちは。虎杖玲です。梅雨入りしましたね。5月のグリーティングカードで土生ちゃんの梅雨入り宣言がまさか的中するとは。。。
さて、櫻坂46がデビューしてから半年が経過し、「改名した意味ある?」、「欅のままでよかった。。。」などの感情を度々目にするようになりました。
確かに、先日3坂すべての最新曲MVが公開されましたが、櫻坂46の「BAN」はいまひとつ伸びない。。。このことからも、改名によるファン離れ、櫻坂新規ファンの少なさがうかがえますね。。
では、改名には意味がなかったのか?結論はNOです。この半年間、さらには平手友梨奈が脱退してからの1年半を見て、改名した意味は大いにあったと考えています。
改名により、彼女たちは何を失い、何を得たのか。今回はそこを軸に、改名した意味について考えていこうと思います。
目次
改名により失ったもの
1.神曲の数々
これが一番大きい。欅は4年という短い期間からは考えられないくらい多くの神曲をリリースしてきた。
「2人セゾン」、「風邪に吹かれても」、「避雷針」、「エキセントリック」、「危なっかしい計画」、そして「サイレントマジョリティ」。ここには到底書き切れない。
このことはラストライブを見れば一目瞭然だろう。2日間、全く違うセットリストであれだけの見応えのあるライブなど、活動期間たったの4年のアイドルには普通できない。
それほどのものを櫻坂46は捨ててしまったのだ。相当な損失であることは、ファンであれば誰でも分かるだろう。例えるなら、鳥取から砂丘を奪うようなものである。
2度とやらないかは分からないが、恐らく「櫻坂46が自力でちゃんと売れた」か「櫻坂46が自力では全然売れなかった」場合に限るだろう。
もし、中途半端なタイミングで解禁されれば、それこそ改名した意味を疑う。例えるなら、スタバがないことを売りにしていた矢先、鳥取にスタバができるようなものだ。
2.若者を対象とした圧倒的コンセプト
先ほど述べた神曲、そのほとんどが「世間の常識に囚われるな」、「大人への反抗」、「若さは儚くてもろい」など、若者に対してのメッセージを内包している。
事実、欅坂46は他のアイドルに比べ、圧倒的にファン層が若かった。これは、「ファンの金銭的余裕がない」という弱点となったが、同時に、他の追随を許さないほど、グループ全体の勢いを大きく押し上げる要因にもなった。
このことは、欅坂46のMVが他の日本アイドルグループに比べ、字義通り圧倒的であることからも自明である。
このコンセプトですら、櫻坂46は捨ててしまった。考えられる要因は様々あるが、主な要因として、このコンセプトが限界に来ていたことが挙げられる。
メンバーの平均年齢はすでに20歳を超えてしまっている。グループを作り上げた1期生に限れば、大半が新卒を超えた年齢である。
もはや子どもではないのだ。確かに、「周囲に囚われるな」というメッセージは、大人にも通用する。しかし、それを受けとめ、実行できる大人は中々いないはずだ。
唯一実行できていた、当の平手友梨奈はもういない。
ここでコンセプトを一度見直し、今のメンバーの気持ちにあったものにしよう。
これが欅のコンセプトを捨てた経緯なのではなかろうか。
また、9thの歌詞を見てもらいたい。秋元康自身の限界も明らかに来ていた。
3.知名度
「改名しました!」と宣伝しても、そんなに簡単に認知してもらえるわけではない。現在の櫻坂46の知名度は低く、未だに改名を知らない人はかなり多い。
知名度を上げるにはやはり、地道な活動と何かしらの「きっかけ」が必要である。こればかりは、メンバーのポテンシャルではどうにもできない。
時間が経つのを辛抱強く待たなくてはならない。メンバー以上にファンも。
改名により得たもの
これだけの大きなものを失った櫻坂46は、一体何を得たのか。それは3つある。
1.暗いイメージからの脱却
これは主にメンバー側の視点である。ファンでこそ、欅の明るい一面を知っているが、そこまで知らない人からすれば「欅=クール」というイメージを抱くはずだ。
そのためなのか、バラエティー番組の露出は全盛期ですら、かなり少なかった。当時の人気からは考えられない頻度である。
また、メンバーたち自身も漠然と存在する、「欅坂46のイメージ」を壊さないように気をつけているように感じた。
そもそも、そういった「欅坂46のイメージ」は一時期の楽曲が作り上げたものに過ぎない。
しかし、確かに人々の中に存在していた。これが平手脱退後の欅坂46には足枷になっていたのは明白であった。
この足枷を外すための儀式的な行為が「改名」であったのだ。確かに、改名せずにイメージ転換を図ることもできただろう。
しかし、平手友梨奈を始めとする全盛期の人気メンバーで作りあげたイメージを壊すのは容易ではなかっただろう。
実際、現在の冠番組を見ていて多くの人が感じたに違いない。改名前後に抱いたメンバーの印象における違いを。
メンバーたちの足枷は確実に破壊できたに違いない。
2.「欅=平手」というイメージからの脱却
これは主に、パフォーマンスを見る視聴者側の視点である。
筆者を始め、平手友梨奈をきっかけに欅を知った人の多くがまず最初に抱く印象が「欅=平手」というものである。
欅坂、平手友梨奈の知名度が逆にあだとなり、「平手友梨奈がいなきゃ、欅坂じゃない」と思う一般人が大半であろう。
そんな人々にパフォーマンスを届けるのは並大抵のことじゃない。嫌でも平手がいた頃と比べられてしまう。
このフィルターを少しでも取り除く役割も改名が果たしてくれている。名前というのは、人の印象を大きく左右する。
例えば、「浜辺美波」や「吉沢亮」と同姓同名の人を考えてみてほしい。どんなに性格がよくて、顔もまあまあよくても、絶対に比べずにはいられないはずだ。
筆者自身、先日のCDTVのBANを見たとき、シンプルに感動したが、もし欅坂46の名前のままであったら、平手を想起せずにいられなかったかもしれない。
フルサイズのあのBAN、めっちゃよかった。自分の中の亡霊が成仏してくれた気がする。
3.新規路線の開拓
これは、欅坂46のコンセプトを捨てたが故である。新規路線の開拓は改名した方が、ファンも比較的受け入れやすくなる。
例えば、現在乃木坂46で4期生を中心にしていこうとする動きが見られるが、ファンが大きな反発を見せている。
このように、何かが大きく変わる際、人はネガティブなイメージを抱きがちだ。それを改名が緩和してくれていると筆者は考えている。
ただ、運営側が未だに新規路線を決定できていないように感じるのは筆者だけでないはずだ。それだけ慎重になっているという証拠なのだろうが。
こればっかりは早く決まってくれることを祈っている。3rdくらいで固まりそうかな。
ここから現れる改名の意図
ここまで見てきてもなお、「改名しなくてもよかったじゃん!」と思うファンも多くいるだろう。それは当たり前である。
なぜなら、この改名は既成のファンではなく、主に新規ファン獲得のためのものであるからである。
既存のファンを大幅に減らしてでも、新規ファン獲得可能性を引き上げたいという方針がきっとあるのだと思う。
既存ファンからすれば複雑であろうし、もちろん、改名しなくても2~3年ほどは食っていけただろう。しかしその選択肢を捨ててでも、新たな方針に舵を切ったのである。
まとめ
個人的に、確かに欅坂46のままでも良かったと思う。しかし、「これからどうなっていくんだ」という、欅時代に抱いたような一種の興奮を感じるのは、改名があってこそだ。
そういった意味で、改名には大きな意味があったと筆者は思う。
以上、虎杖玲でした~。